別れたあとも連絡が取れるケースや会えるケースでは、相手に未練が残っているか、完全に友達として割り切って接しているか、そのどちらかであることがほとんどです。
もしも未練が残っているとすれば、特別なことはしなくても、いずれ相手から復縁を申し込まれると思います。
完全に友達として割り切られている場合は、その時点では相手にやり直す気はありません。
一人になった寂しさから、話し相手や気軽に悩みを相談できる相手として見られている可能性が高いです。
そして、すでに相談相手になっている場合、「相手の話を聞いてあげれば、相手の悩みに寄り添ってあげれば、このまま復縁できるのではないか?」と考えている人が多いと思います。
しかし、それでは上手くいかないのが現実です。
相談相手になるだけでは復縁はできない
相談に乗って相手を支えてあげたら、大切さに気付いてもらえるかもしれない…。
誰もがそんな風に考えるものだと思います。
しかし、それで恋愛感情を抱くのは、まだ交際をしていない友達関係のときや、あなたに好意を持っているときの話です。
ただの友達だと思っていたけど、相談に乗ってもらっている間に恋心が芽生えたり、元々あなたのことが気になっていて、相談をしているうちに好きな気持ちが大きくなったりすることはよくあります。
一度付き合って別れ、恋人としてマイナスの印象を持たれている今の状態とは、まったく条件が違います。
「恋人」から「友達」に格下げになった今、相談相手になるだけで「友達」から「恋人」に昇格するのは困難です。
別れたあとは、ただの話し相手、ただの相談相手に過ぎません。
はっきり言って、それ以上のことは期待されていません。
相談相手から抜け出すことができない人が多い
もちろん、「相談相手になったらダメ」と言っているわけではありません。悩んでいることがあれば話を聞いてあげるべきです。
しかし多くの人は、一度相談相手になると、その関係を続けようとします。
相談される存在、頼られる存在になろうとするし、そういう関係から復縁に繋げようとします。そして、その関係から抜け出すことができなくなります。
つまり、「相談をする人」と「相談をされる人」という関係ができてしまうわけです。
それではいつまで経っても平行線の状態が続き、なかなか距離が縮まりません。
それどころか、悩みが解消し、相談をすることがなくなれば、それっきり連絡が途絶えてしまうことすらあります。
前述のとおり、ただの話し相手、ただの相談相手でしかなので、そうなるのは当然です。
空気のような存在になることが原因
なぜ相談相手になると復縁が上手くいかないのか?
それは、空気のような存在になることが原因です。
何でも話せる存在、悩みを相談できる存在というのは、気を遣わなくていい空気のような存在と言えます。
男女関係では、基本的にこれはプラスに働きます。
たぶんあなたも、「空気のような存在」という言葉には良いイメージを持っているのではないでしょうか?
しかし、復縁を目指すときにはマイナスになることもあります。
別れた直後や冷却期間後に連絡を取り始めた段階では、特に気をつけなければなりません。
なぜなら、本当に空気のような存在になるから。
悪く言えば、何とも思わない存在、どうでもいい存在になってしまうんです。
いつも当たり前のように話を聞いてくれるし、相談にも乗ってくれる。
でも、何の刺激もない、ドキドキすることもない、異性として意識することもない。ただの優しい人でしかない。
相談をされる人はこんな風に思われることが多く、それでは本当に話し相手や相談相手で終わってしまいます。
受身にならないようにする
繰り返しになりますが、相手の話を聞いてあげることや相談に乗ってあげることは重要です。
しかし、それがメインになってはダメです。
絶対に受身にはならないようにしてください。
相手が話を聞いてほしいようなら、連絡を取るだけでなく、会って話を聞く方向に持っていくべきです。
LINEやメール、電話などで一通り話を聞いたら、「明日時間ある?久しぶりにご飯でも食べに行かない?」という感じで誘ってみるといいでしょう。
すでに会って相談に乗っている場合は、相手から相談という口実で誘われたときだけ会うのではなく、それとは関係のないときでもあなたから誘うべきです。
都合のいい存在にならないようにしてください。
会ったときも空気のような存在にならないように
会ったとき、あえて空気のような存在になろうとする人がいます。
付き合っていたときの感覚を思い出してもらおうとしていたり、安心感や落ち着ける雰囲気、会話がなくても気まずくならない空気感を作ろうとしていたり、良かれと思ってやっていることだと思います。
しかし、最初のうちは、これもマイナスにしかなりません。
まだ相手に警戒心があるときです。そんなときに空気のような存在になろうとしても、相手が感じるのは、気まずさや居心地の悪さです。
そもそも相手が別れを切り出し、あなたを振ったのだとしたら、元彼や元カノと会うこと自体、気まずさがあるはずです。どんな顔で会ったらいいのか、どう接したらいいのか、相手は気にしていると思います。
そういう心理状態の人に対し、意図的に付き合っていた頃の雰囲気を作ったとして、良い印象を与えられるでしょうか?
そんなわけがありません。
たぶんその空間に耐えられなくなると思います。
楽しくもないし、早く帰りたいと思うかもしれません。また会いたいとも思わないでしょう。
「すでにデートをしたけど上手くいかなかった」と感じている人は、以下の記事を参考にしてみてください。
会ったときに意識しほしいこと
では、会ったときにはどう接すればいいのか?
何度か会って以前のように心を開いてくれるまでは、元彼や元カノではなく、好意を抱いている異性とデートをするつもりで会うようにしてください。
そして、相手を楽しませようとしてください。
そうやって刺激を与えてドキドキさせることや、「楽しい」と思ってもらうことが、もう一度好きになってもらうためには必要不可欠なんです。
付き合っていたときには忘れていた感覚だと思います。
そういう刺激のないマンネリの日々が別れに繋がった可能性も否定できないのではないでしょうか?
その頃と同じように接しても何の刺激も与えられない、ということを頭に入れておいてください。
懐かしさを感じさせることも重要ですが、それは話し方や口調、基本的な接し方などで自然と感じさせることができます。
デートをするときのポイントや注意点に関しては以下の記事で詳しく解説していますので、こちらを参考にしてみてください。
空気のような存在をアピールするのは最後
復縁を目指すとき、空気のような存在をアピールするのに効果的なのは、付き合っていた頃のように相手が接してくれるようになったタイミングです。
- 最初の頃と比べ、明らかに心を開いてくれていると感じたとき
- 甘えてくれるようになったとき
- 相手の言動から好意が伝わってきたとき
この段階まで来れば、あなたのことを意識していると思いますし、もしかするとすでに復縁を考え始めているかもしれません。
このタイミングなら、変に意識して楽しませようとしなくても、無言の時間が続いたとしても、肩の力を抜いて過ごせるその関係性に心地よさを感じ、特別な存在として見てくれるようになる可能性が高いです。
まとめ
何度も言っていますが、話し相手や相談相手になることがダメなわけではありません。
空気のような存在になることがダメなわけでもありません。
相談相手としての立場で復縁を目指そうとすることや、その関係を続けようとすることが問題なんです。
せっかく会えているのに、最初から空気のような存在になろうとするのが問題なんです。
どれも重要なことですが、一歩間違うと、本当に空気のようなどうでもいい存在になりますし、一緒にいて気まずい人になってしまいます。
そうならないように、そして確実に復縁に繋げられるように、ここでお伝えしたことを意識してアプローチをしてみてください。
あなたの大切さに気付かせるためには、以下の記事も参考になると思います。